彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)
ぼんやりと画面の文字を追っていたら、雪姫さんから呼びかけられていた。


雪姫: だって?モモちゃん?


へ?
慌ててチャットをさかのぼってみたけど、すでにログは残ってなくて、


フトモモ天使: ごめんなさい。ぼっとしてました><;

むぎちゃ: 国家ダンジョン、モモちゃん行くよね?



国家ダンジョン?
ギルドダンジョンで中ボスの一撃で死んだのに?
しかも国家ってすごい人数で行くんじゃ……



フトモモ天使: あーえっと、謹んでご辞退申し上げたいいと言いますか^^;

雪姫: レベル的には、十分いけるんだけどねぇ

CUBE: 個人DとGDであの雰囲気に慣れるのもいいのかもね

むぎちゃ: そっかー じゃさ、またギルドダンジョンいこうね^^

フトモモ天使: はい!



なんか突然目標を目の前に差し出された。

レベルが100になってから、集中してレベル上げをしてない。
ジュンさんも最近は真夜中以降のログインが多いようでそれほど会えてない。
100になるまではあんなに一緒にPT組んでたのに。

100になったときにジュンさんが渡してくれたメイドさんシリーズのアバター。
せっかく借りてるのに、戦わないともったいないよね……

ゲームにログインすること自体は楽しい。
けど、レベル上げの目標を見失ってしまってそのエネルギーの持ってく場所を見つけられなかった。



雪姫: ジュンちゃんとスーちゃんにダンジョン一緒に行くように言っておくね^^

むぎちゃ: じゅんじゅんに夜中に会ったらオレも言っとくー

CUBE: さすがに一人じゃまだ厳しいもんねー

雪姫: 時間もカウントされてるとドキドキするしねー



うん、そうそう。
ダンジョンは生成されている時間がそれぞれ決まってて画面の左端で残りの敵の数と時間がカウントされている。
だからそれを見てついついあせっちゃう。



雪姫: 今日スーちゃんきたら、早速いってみるといいよ^^

フトモモ天使: そうですね!頑張ります!



あ、ちょっとやる気出てきた。
三月までは仕事も忙しくないし、ちょっと気合いれて頑張っちゃおうかな。

平日だというのにめずらしく遅くまでログインしていた私はスーラさんにダンジョンに連れて行ってもらった。
大騒ぎで(ほとんどスーラさんが敵を倒してくれて)ダンジョンをクリアした。

久しぶりに楽しかったけど、さすがに疲れたのでログアウト。

はぁ、もう無理。
おやすみなさい……
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