彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)
2日目
退屈なリアル 楽しみはゲームの中?
毎日同じ時間に出勤する。
特に代わり映えのない平凡な一日の始まり。
携帯会社に勤めて今年で二年目になる私の仕事はサポート中心。
小さい事業所だから店舗で受け付けた書類のチェックなんかも任されてる。
「おはようございます」
目の前の席に座っているのは直属の上司、堂地(ドウチ)主任。
仕立ての良さそうなスーツをサラリと着こなし、シルバーフレームのメガネをかけている。
確か私より四、五歳ぐらい上。
「おはよう」
チラリとこちらを見て挨拶する主任。一般的にはかっこいい部類に入るんだろうけど、実はすごく苦手。
私の作成した書類を見ながら、だんだんと眉間にシワを寄せていく様子がなんとも怖い。
正しく作成できていない私が悪いんだけど。主任が近くに座っている威圧感でつい緊張してしまって細かいミスを連発してしまう。
いや、だって……あのメガネの奥の瞳に睨まれたら、もう緊張するなっていう方が、無理な話。
普段は朝と会議の時ぐらいしかいないから慣れる暇がないっていうか、慣れる隙も与えてくれないというか……
研修が終わってこの事業所に配属されてからずっと主任についている。あと少しで一年になるというのに、笑っている所を一度も見たことがない。
とりあえずニコニコしているだけで二割増しで良く見えると思う私はいつも笑顔でいるように心がけている。
けれど、主任の前にくるとその笑顔さえ固まってしまう。
冷気さえ漂ってくる気がする。
そのぐらい怖いから。
特に代わり映えのない平凡な一日の始まり。
携帯会社に勤めて今年で二年目になる私の仕事はサポート中心。
小さい事業所だから店舗で受け付けた書類のチェックなんかも任されてる。
「おはようございます」
目の前の席に座っているのは直属の上司、堂地(ドウチ)主任。
仕立ての良さそうなスーツをサラリと着こなし、シルバーフレームのメガネをかけている。
確か私より四、五歳ぐらい上。
「おはよう」
チラリとこちらを見て挨拶する主任。一般的にはかっこいい部類に入るんだろうけど、実はすごく苦手。
私の作成した書類を見ながら、だんだんと眉間にシワを寄せていく様子がなんとも怖い。
正しく作成できていない私が悪いんだけど。主任が近くに座っている威圧感でつい緊張してしまって細かいミスを連発してしまう。
いや、だって……あのメガネの奥の瞳に睨まれたら、もう緊張するなっていう方が、無理な話。
普段は朝と会議の時ぐらいしかいないから慣れる暇がないっていうか、慣れる隙も与えてくれないというか……
研修が終わってこの事業所に配属されてからずっと主任についている。あと少しで一年になるというのに、笑っている所を一度も見たことがない。
とりあえずニコニコしているだけで二割増しで良く見えると思う私はいつも笑顔でいるように心がけている。
けれど、主任の前にくるとその笑顔さえ固まってしまう。
冷気さえ漂ってくる気がする。
そのぐらい怖いから。