彼と恋のレベル上げ（10/6おまけ追加）

７日目

《火曜日》 緊張の一日のはじまり なんで私が

今日ははじめての外回り同行ってことで、少し緊張気味で早めの時間に会社に着いた。

正しく言えば、“外回り”に緊張じゃなくて“主任と同行”に緊張。


「おはようございます」

「おはよう」


たまに直行もあるけど、いつも早い時間に出社しているらしい堂地主任。

今日もすでに出社してた。


「天ヶ瀬さん、今日は午前中社内でやることがあるので」

「はい、わかりました」

「午前中はこの書類の処理をお願いします」


そっか。午後から外回りって事か。
それなら着替えないとだよね？


「あの、じゃあ着替えてきます」

「そのままでいいですから、これをお願いします」

「え？でも、午前中いるなら着替える時間もありますし」

「お昼前には出ますから、そのままでいいです」


はぁ、そうですか……。
ていうか、それならそうと言ってくれればいいのに。

無駄な事言わないのはわかるけど、なんていうか言葉が足りないって言うか。


はぁ……。
今日一日、私主任と一緒なんて体力というか精神力もつかな……。


「わかりました」


もちろん言い返せるわけもなく……。
やっぱりちょっと多めの書類の束を手渡してきた主任。

午前中で終わるかぁなんて目算しながらもPCの電源を入れ仕事にかかった。