彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)
遠くで主任が挨拶をしてる。
花束なんてもらって少し困り顔。
「男の人に花束をあげるのもどうかと思うよねー」
「そうですねー」
「まっ、でもあの白い花のチョイスはなかなか似合っててイイけどね」
いやいや、どうかと思って言ってたのに。結局、似合うって。
「それにしても、自分の送別会なのに一滴も飲んでないよ、主任」
そう言われて見ればお酒をまったく飲んでいる様子はなかった。
しかもこれから一度事務所に戻るとまで言ってる。
ん?事務所に戻る?
送っていくって主任が言ったのはやっぱり私の空耳?
「桃ちゃん、ほら、もうお開きだって」
「え?あ、はい」
いつの間にか主任の挨拶も終わってた。
主役は二次会も行かずに仕事場に戻るっていうのに幹事の同期君は元気に二次会の参加をみんなにお願いしてる。
「私、明日早出だし二次会行かないから。そろそろ私たちも出ようか」
主任の姿はもう見えなくて、すでに外に出てしまったらしい。
きっと事務所に行っちゃったよね?
よろよろと立ち上がりコートを羽織る。
さすがに三杯目の梅酒は私の体を通常の状態ではいられなくしていた。
「ちょっとぉ、桃ちゃん大丈夫?お水もらってくるからここで待ってて」
望亜奈さんは私を入り口近くの椅子に座らせると、すぐにその場からいなくなった。
ハァ、情けない。
また迷惑掛けちゃった。
私がうつむいて反省していると、お店の人がお水を持ってきてくれた。
あれ?望亜奈さん、トイレにでも行ったのかな?
すると入り口の自動ドアが開いて誰かが入ってきたみたいだった。
さすがにこんなところにいつまでもいられないよね。
慌てて立とうとした私の肩に手を置かれて立つことを止められた。
へ?誰?
そこに居たのはさっき帰ったはずの主任。その後ろには望亜奈さんがいた。
花束なんてもらって少し困り顔。
「男の人に花束をあげるのもどうかと思うよねー」
「そうですねー」
「まっ、でもあの白い花のチョイスはなかなか似合っててイイけどね」
いやいや、どうかと思って言ってたのに。結局、似合うって。
「それにしても、自分の送別会なのに一滴も飲んでないよ、主任」
そう言われて見ればお酒をまったく飲んでいる様子はなかった。
しかもこれから一度事務所に戻るとまで言ってる。
ん?事務所に戻る?
送っていくって主任が言ったのはやっぱり私の空耳?
「桃ちゃん、ほら、もうお開きだって」
「え?あ、はい」
いつの間にか主任の挨拶も終わってた。
主役は二次会も行かずに仕事場に戻るっていうのに幹事の同期君は元気に二次会の参加をみんなにお願いしてる。
「私、明日早出だし二次会行かないから。そろそろ私たちも出ようか」
主任の姿はもう見えなくて、すでに外に出てしまったらしい。
きっと事務所に行っちゃったよね?
よろよろと立ち上がりコートを羽織る。
さすがに三杯目の梅酒は私の体を通常の状態ではいられなくしていた。
「ちょっとぉ、桃ちゃん大丈夫?お水もらってくるからここで待ってて」
望亜奈さんは私を入り口近くの椅子に座らせると、すぐにその場からいなくなった。
ハァ、情けない。
また迷惑掛けちゃった。
私がうつむいて反省していると、お店の人がお水を持ってきてくれた。
あれ?望亜奈さん、トイレにでも行ったのかな?
すると入り口の自動ドアが開いて誰かが入ってきたみたいだった。
さすがにこんなところにいつまでもいられないよね。
慌てて立とうとした私の肩に手を置かれて立つことを止められた。
へ?誰?
そこに居たのはさっき帰ったはずの主任。その後ろには望亜奈さんがいた。