彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)
車を自宅に駐車し、主任の運転している会社の車に移動。
で?助手席?いや、部下なんだし、私が運転?
いや、でも場所知らないし。
助手席にも乗れずに躊躇していると助手席のウインドウがあいて、
「早く、乗ってください」
とつめたい主任の一言。
「あ、あの。運転……」
「場所のわからない人に運転させるほど意地悪な上司じゃないつもりです」
「すみません……」
なんで私、謝ってるんだろ。
意地悪な上司って思ったことはないけど、嫌な上司って思ったことあるのは確か。
それから大人しく助手席に座るとすぐに車は目的地に移動を始めた。
ラジオをつけるわけでもなく、何か音楽が流れるわけでもない車内で、今日の場所の説明と最後に行くのが新店舗だということを主任は教えてくれた。
で?今日私が連れてこられら理由っていうのをそろそろ聞いてもいいもんなんでしょうか。
運転している主任をふと見ると、普段は正面に見ている主任の横顔が……
ドキッ
ちょっとかっこよく見えたり?
「いつも書類の作成ばかりじゃ飽きるでしょう。その書類の店舗の顔が見えれば仕事の仕方も変わってくると思うので」
え?
そういう理由?
主任の言葉を聞きながら、昨日の雪姫さんの言葉を思い出していた。
『伸びない子には課題与えない』
『成長してもらいたいって思ってる』
そんな感じだったかな。
成長してもらいたいかどうかは別として、モチベ向上ってのは間違いないみたいで。
私、一年近くもの間、この主任の下についていたのに全く、というか全然理解しようと思いもしなかったこと。
主任は私が思っている以上に、部下のことを考えてくれていたことに、はじめて気づいた。
「ここからなら、近い店舗があるのでよって行きましょう」
「あ、はい」
最初に寄ったのは私の家のほんとに一番近所の店舗。
顔出し程度って言った通り挨拶だけしてすぐにまた車に戻る。
「普段は寄れない店なので天ヶ瀬さんの家の近くで助かりました」なんて主任は言ったけど、それでも月に一度は顔を出しているみたいだった。
で?助手席?いや、部下なんだし、私が運転?
いや、でも場所知らないし。
助手席にも乗れずに躊躇していると助手席のウインドウがあいて、
「早く、乗ってください」
とつめたい主任の一言。
「あ、あの。運転……」
「場所のわからない人に運転させるほど意地悪な上司じゃないつもりです」
「すみません……」
なんで私、謝ってるんだろ。
意地悪な上司って思ったことはないけど、嫌な上司って思ったことあるのは確か。
それから大人しく助手席に座るとすぐに車は目的地に移動を始めた。
ラジオをつけるわけでもなく、何か音楽が流れるわけでもない車内で、今日の場所の説明と最後に行くのが新店舗だということを主任は教えてくれた。
で?今日私が連れてこられら理由っていうのをそろそろ聞いてもいいもんなんでしょうか。
運転している主任をふと見ると、普段は正面に見ている主任の横顔が……
ドキッ
ちょっとかっこよく見えたり?
「いつも書類の作成ばかりじゃ飽きるでしょう。その書類の店舗の顔が見えれば仕事の仕方も変わってくると思うので」
え?
そういう理由?
主任の言葉を聞きながら、昨日の雪姫さんの言葉を思い出していた。
『伸びない子には課題与えない』
『成長してもらいたいって思ってる』
そんな感じだったかな。
成長してもらいたいかどうかは別として、モチベ向上ってのは間違いないみたいで。
私、一年近くもの間、この主任の下についていたのに全く、というか全然理解しようと思いもしなかったこと。
主任は私が思っている以上に、部下のことを考えてくれていたことに、はじめて気づいた。
「ここからなら、近い店舗があるのでよって行きましょう」
「あ、はい」
最初に寄ったのは私の家のほんとに一番近所の店舗。
顔出し程度って言った通り挨拶だけしてすぐにまた車に戻る。
「普段は寄れない店なので天ヶ瀬さんの家の近くで助かりました」なんて主任は言ったけど、それでも月に一度は顔を出しているみたいだった。