彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)
荷物を置いたまま、車で向かったのは朔也さんのレストラン。

考えてみれば今日起きてからコーヒーしか口にしてなくて、私が何か作ってあげられれば良かったけど。
さすがにまだ誰かに食べさせるなんてことできなくて。お料理頑張んないと。


先週同様っていうか、先週以上に朔也さんにからかわれて。
今日泊るところは朔也さんのお勧めなんだって教えてくれた。

食べ終えて家に戻ってくると、今度は荷物を持って駅へと向かう。
電車で行くのかと思ったら、送迎バスが駅まできてるらしい。

バスに乗って手を繋いだまま。
主任ってば、ほんとにずっとどこかに触れてて。
嬉しいけど、恥ずかしくて。なんかくすぐったい感じ。


「しばらくかかるみたいだし、寝てて」

「起きてますよー。だってまだ昼間だし」

「今寝ておかないと、後でつらいと思うけど?」

「大丈夫ですよ。」

「……寝れると思ってるの?今夜」


は?
なんか今すごいこと、言われたような?
昨日だって、普通に寝たし、腕枕はされたけど。


「腕枕ぐらいで済むと思ってる?」


!!!!!!

なにこのエロ大魔王はっ
ブラック主任+エロ大魔王=・・・・・
想像もつかない何かになる様な気がして……


「…たっぷり、充電させてくれるよね?」


そういうのとかっ
一生慣れるわけないっ


「モモ、」


だから、そうやって甘く名前呼ぶのやめてください。
そうやって名前呼ばれてどうなの?って聞かれたら「はい」としか言えなくなる。


「……は、い」

「いい子。じゃあ少し寝ておいて」


そう言われたら、ほんとに寝ておかなきゃいけないんじゃないかなんて思っちゃう私は。
いろんな意味ですっかり主任に捕まっちゃってるんだ。
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