彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)
リアルの週末
《木曜日》 少しずつ入り込んできたオンラインの世界 リアル時間削ってそこにいくのだからあたりまえ
金曜日。
今日も仕事は順調で、しかも主任は外回り中。
いないからこそ順調と言ってもいいのかもしれないけど。
夕方になって主任は事務所に戻ってきたけど、特に私への指示もないまま定時を迎えた。
昨日、主任が気分転換が出来たのはわからないけど、今日は眉間にシワをつくることなくパソコンに向かっている。
仕事を終えた私は主任にコーヒーをいれるため給湯室に向かう。
私が淹れるコーヒーで気分転換になるかはわからないけど。
「どうぞ」
私はそう言って主任のデスクの邪魔にならないところにコーヒーを置くと、主任はすぐにパソコンの画面から視線を上げて「ありがとうございます」と言ってくれた。
その時、ほんのちょっとだけ主任の口角が上がったような気がした。
いや、この角度だからそう見えただけかもしれない。
だって主任が微笑むなんてことあるはずがない。
「あの、急ぎの仕事がなければ今日は終わりにしますが」
「特にありません。あぁ、そういえば……」
そこで言葉を切った主任。続く言葉を待っていると、
「昨日は天ヶ瀬さんのおかげでいい気分転換が出来ました」
「そう、ですか」
私は主任にニッコリと笑って見せると「それはよかったです」と続けて言うと、トレイをもって給湯室に戻った。
昨日から引き続き今日も仕事以外の会話。
他の同僚とは世間話もするけど、主任に至っては私が入社以来で昨日に引き続き今日で2回目。
コーヒーが主任の口を滑らかにさせるのか、それは謎だけど。
でも、少しでも主任が苦手じゃなくなって他の人たちと同様、世間話もできるようになれば仕事も円滑にいくんじゃないかなって思ったから。
来週からも主任がこの時間に事務所にいるときはコーヒーを淹れようと私は心に誓った。
今日も仕事は順調で、しかも主任は外回り中。
いないからこそ順調と言ってもいいのかもしれないけど。
夕方になって主任は事務所に戻ってきたけど、特に私への指示もないまま定時を迎えた。
昨日、主任が気分転換が出来たのはわからないけど、今日は眉間にシワをつくることなくパソコンに向かっている。
仕事を終えた私は主任にコーヒーをいれるため給湯室に向かう。
私が淹れるコーヒーで気分転換になるかはわからないけど。
「どうぞ」
私はそう言って主任のデスクの邪魔にならないところにコーヒーを置くと、主任はすぐにパソコンの画面から視線を上げて「ありがとうございます」と言ってくれた。
その時、ほんのちょっとだけ主任の口角が上がったような気がした。
いや、この角度だからそう見えただけかもしれない。
だって主任が微笑むなんてことあるはずがない。
「あの、急ぎの仕事がなければ今日は終わりにしますが」
「特にありません。あぁ、そういえば……」
そこで言葉を切った主任。続く言葉を待っていると、
「昨日は天ヶ瀬さんのおかげでいい気分転換が出来ました」
「そう、ですか」
私は主任にニッコリと笑って見せると「それはよかったです」と続けて言うと、トレイをもって給湯室に戻った。
昨日から引き続き今日も仕事以外の会話。
他の同僚とは世間話もするけど、主任に至っては私が入社以来で昨日に引き続き今日で2回目。
コーヒーが主任の口を滑らかにさせるのか、それは謎だけど。
でも、少しでも主任が苦手じゃなくなって他の人たちと同様、世間話もできるようになれば仕事も円滑にいくんじゃないかなって思ったから。
来週からも主任がこの時間に事務所にいるときはコーヒーを淹れようと私は心に誓った。