キミは俺のモノでしょ
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「無事、合格したぜ〜!」
数日後の昼休み。
永浜くんとわたしは、昨日受けた追試の結果を聞きに職員室まで行ってきた。
そして教室に戻ると架里奈へと結果報告をした。
「……うららは?」
真顔で尋ねてくる、架里奈。
「わたしも、合格点だった!」
「よかったねー!!」
「ありがとう架里奈」
一安心したとはいえ、気は抜けない。
まだ一年の一学期。まだまだ先は長い。
じきに期末テストがやってくる。
「おい、柏木。俺におめでとうは?」
「永浜は……要領だけはいいよね。なんだかんだ合格すると思ってたよ」
「えっ。俺、期待されてたんだ?」
ニヤッと笑う永浜くんを、
「日ごろからもっと計画的に勉強しなよ。一回で済むところを二回することないじゃん」
バッサリ切る。
「正論だけど反論させてもらうぜ?」
永浜くんが腕を組んで得意げに話し始める。