キミは俺のモノでしょ


 *


「無事、合格したぜ〜!」


数日後の昼休み。


永浜くんとわたしは、昨日受けた追試の結果を聞きに職員室まで行ってきた。


そして教室に戻ると架里奈へと結果報告をした。


「……うららは?」

真顔で尋ねてくる、架里奈。


「わたしも、合格点だった!」

「よかったねー!!」

「ありがとう架里奈」


一安心したとはいえ、気は抜けない。

まだ一年の一学期。まだまだ先は長い。

じきに期末テストがやってくる。


「おい、柏木。俺におめでとうは?」

「永浜は……要領だけはいいよね。なんだかんだ合格すると思ってたよ」

「えっ。俺、期待されてたんだ?」


ニヤッと笑う永浜くんを、


「日ごろからもっと計画的に勉強しなよ。一回で済むところを二回することないじゃん」

バッサリ切る。


「正論だけど反論させてもらうぜ?」

永浜くんが腕を組んで得意げに話し始める。
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