キミは俺のモノでしょ
「永浜ってああいう子がタイプなのかな」


どうだろう。永浜くんのタイプはわからないけれど、男の子なら、桜井さんをみて可愛いと思わない人いないような気がする。


「なんの用だろうね」


クラスも違えば話しているところも見かけたことがない二人。

気づけばどこかへ行ってしまったようで、もう入口付近には立っていなかった。


「いや、あれはどう見ても……」

「?」

「告られるんでしょ。これから」

「え、」


……告白!?


「アイツ無駄にお洒落でノリいいじゃん? 誰にでも『可愛い』とか言ったり愛想ふりまくし、無駄に顔もいいじゃん?」


無駄って二回いったね。


「だからモテるんだよねぇ。アレでも」
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