キミは俺のモノでしょ
「ちょ……言いすぎだよ、永浜くん」


二人が仲よくて、なんでも言い合えるのはわかるけど。

さっきの言い方は傷つくに決まってる。


「ねぇ。追いかけようよ……」

「ぜってぇやだ」

「え?」

「あいつが先に俺を怒らせた」

「……永浜くん?」

「くだらないとか。恥ずかしいこととかいってバカにしやがった」

「!!」


そうか。

永浜くんは、さっきの架里奈の言葉に本気で傷ついてたんだ。

その場では冗談っぽく怒っていたけど。


テスト勉強できないくらい大切な予定が本当にあって、それは誰にもいえないけど、とても大切な『なにか』だったんだ……。

だから、架里奈にキツくいってしまったんだ。
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