キミは俺のモノでしょ
「……で。さっきのだけど」
クレープを頬張る架里奈。
わたしも同様に、溢れそうなくらい生クリームが入った苺のクレープを口に運ぶ。
場所は、学校近くのショッピングモールのフードコート。
わたし達みたいに制服姿の中高生も多く、あとは小さな子供を連れたママさんの姿もあり賑わっている。
学校帰りに友達と買い食いなんて、高校生になるまでしたことがなかった。
というか、架里奈に誘ってもらわなきゃ今でも経験なかったと思う。
「さっきのって?」
「あたしが永浜のこと考えてるときにどうとか……なんとかってやつ」
「あっ。うん。教えて欲しいな」
「……なにが知りたいの?」