キミは俺のモノでしょ


「……で。さっきのだけど」


クレープを頬張る架里奈。

わたしも同様に、溢れそうなくらい生クリームが入った苺のクレープを口に運ぶ。


場所は、学校近くのショッピングモールのフードコート。


わたし達みたいに制服姿の中高生も多く、あとは小さな子供を連れたママさんの姿もあり賑わっている。


学校帰りに友達と買い食いなんて、高校生になるまでしたことがなかった。

というか、架里奈に誘ってもらわなきゃ今でも経験なかったと思う。


「さっきのって?」

「あたしが永浜のこと考えてるときにどうとか……なんとかってやつ」

「あっ。うん。教えて欲しいな」

「……なにが知りたいの?」
< 171 / 438 >

この作品をシェア

pagetop