キミは俺のモノでしょ
「ん?」
「二人見てると……なんかちょっと違和感がある」
——ドクンと、大きく心臓が鼓動する。
「……違和感?」
「兄妹って感じ、しないというか」
「……え……」
「教室から連れ出したときの雅くんの様子思い出してみても、なんか引っかかるっていうかさ」
もしかして、本当はそこまで仲良くないってことがバレたのかな。
昔は普通に仲よかったのに。
いつからこうなったんだっけ。
どうして思い出せないんだろう。
最後に優しくしてくれた日のこと。
兄が冷たくなった頃のこと。
なんひとつ覚えてない。思い出せない。
よく兄から『ノミ以下』って罵られるけれど、ほんと、記憶力の悪い自分が嫌になる。
「二人見てると……なんかちょっと違和感がある」
——ドクンと、大きく心臓が鼓動する。
「……違和感?」
「兄妹って感じ、しないというか」
「……え……」
「教室から連れ出したときの雅くんの様子思い出してみても、なんか引っかかるっていうかさ」
もしかして、本当はそこまで仲良くないってことがバレたのかな。
昔は普通に仲よかったのに。
いつからこうなったんだっけ。
どうして思い出せないんだろう。
最後に優しくしてくれた日のこと。
兄が冷たくなった頃のこと。
なんひとつ覚えてない。思い出せない。
よく兄から『ノミ以下』って罵られるけれど、ほんと、記憶力の悪い自分が嫌になる。