キミは俺のモノでしょ
たしかに兄が息抜きできるならして欲しいなって思うよ?

だけど、わたし含め他人と遊ぶことは息抜きどころか兄にとってストレス以外のなにものでもない気がする。


「あたし、断られないと思うなぁ」

「どうかな……」

「賭けてもいいよ?」


架里奈は兄が基本的には冷たい人間だということも、わたしをウザがっていることも知らない。

だからそんなことが言えるのだろう。


「……ちょっと、確かめたいこともあるし」

「え?」

「なんでもない」

「……??」


架里奈は、なにを確かめたいのだろう。
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