キミは俺のモノでしょ
『もっと一緒にいたいとか、ふとしたときに何度も考えたりとか。触れたいって思うのは好きな人限定だよね』


今度は架里奈が出てきた。

さっきから、いろんな夢みるなー。


……あれ。


夢?


——ハッとして目が覚めると、自分が制服のままリビングのソファで眠ってしまっていたことに気づく。


壁の掛け時計に目をやると、もう22時をまわっていた。

ということは、母は帰っているはず。

兄も、そろそろ帰ってきただろうか。


こんなところで、制服のまま眠っていたわたしになにを思っただろうか。

テレビは消され、部屋の電気は暗めに落とされている。

……あれ。


「毛布……」


持ってきた覚えのない毛布がかけられていることに気づく。

母がかけてくれたのだろう。

ついでに起こしてくれれば良かったのに、起こさずにそっと寝室にあがったみたい。


わたしが疲れていると思って気を使ってくれたのかな。
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