キミは俺のモノでしょ
一番褒めてほしいときに
一番褒めてほしい人に
褒めてもらえたっ……。
「――なんて、いうわけないでしょ」
グイと腕を力いっぱいつかまれると、ベッドに押し倒された。
「ちょうだい」
「……え?」
「ご褒美」
「……!?」
「だって低能なうららの追試をサポートしたのは、この俺でしょ?」
「……お兄ちゃん、どいて、」
やっぱり兄はこういう人だった。
わたしを喜ばせるのは
わたしを突き落とすためだっ……。
不意打ちで優しくして、より高いところからドスンとダメージを与えるんだ。
「俺のこと少しは楽しませてよ」
楽しませる……?
なにをすればいいの?
「……わたしにできること、ある?」
「あるよ」
「ほんと?」
「うららにしかできないよ」
「わたしにしか……?」
「俺さ。ずっと温めてきたモノがあるんだよね」
温めてきた……モノ?
「とてととても大切に」
「…………」
「ときに、傷つけて」
兄がわたしの頭を撫でてくる。
「大切なのに、傷つけるの?」
「うん」
「どうして……?」
「楽しいから」
「!」
「他に理由いる?」
一番褒めてほしい人に
褒めてもらえたっ……。
「――なんて、いうわけないでしょ」
グイと腕を力いっぱいつかまれると、ベッドに押し倒された。
「ちょうだい」
「……え?」
「ご褒美」
「……!?」
「だって低能なうららの追試をサポートしたのは、この俺でしょ?」
「……お兄ちゃん、どいて、」
やっぱり兄はこういう人だった。
わたしを喜ばせるのは
わたしを突き落とすためだっ……。
不意打ちで優しくして、より高いところからドスンとダメージを与えるんだ。
「俺のこと少しは楽しませてよ」
楽しませる……?
なにをすればいいの?
「……わたしにできること、ある?」
「あるよ」
「ほんと?」
「うららにしかできないよ」
「わたしにしか……?」
「俺さ。ずっと温めてきたモノがあるんだよね」
温めてきた……モノ?
「とてととても大切に」
「…………」
「ときに、傷つけて」
兄がわたしの頭を撫でてくる。
「大切なのに、傷つけるの?」
「うん」
「どうして……?」
「楽しいから」
「!」
「他に理由いる?」