キミは俺のモノでしょ
「どう……かな」

『一応それとなく田村に聞いたら予定あいてそうだったから。田村なら誘えるけど』

「そっか……」


それなら、田村くん、誘ってもらおうかな。


「俺がなに?」


―――!!


兄が、うしろから、わたしを抱きしめてきた。


「ねえ。うらら。俺がなに?」


ちょっと……離れてよ、お兄ちゃん。


『うらら? もしもーし』

「…………」

『ひょっとして誰かといた?』

「お兄ちゃん、」

『そうなの!? 調度いいじゃん。誘いなよ』
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