キミは俺のモノでしょ
俺相手に媚びもしなければ、
『ダブルデートしちゃうけど。いい?』
……なに、あれ。
俺になにいってんの。
『吊り橋効果って知ってる?』
吊り橋を渡るときのドキドキで一緒に渡る相手に恋してると錯覚してしまう現象――それをたとえてスリリングな状況下で恋してしまう/させてしまうことができるテクニックのことだ。
知ってるけど。それがなに?
「さぁ。なにかな」
『あ。今ムッとした? 雅くんでも怒ることあるんだ』
「……はは。してないよ」
あの女、俺のこと挑発してきた。
わざとイラつかせてきた。
『その顔は、うらら限定なの?』
「…………」
『雅くんが断ったら誘おうと思ってる人、ここだけの話、うららのこといいなーって言ってて。前々から仲立ち頼まれてたりしてるんだけど』
「……へぇ」
『あたし的には、ちょっとうららには合わないんじゃないかと思ってて。友達としては悪いやつじゃないんだけど、手が早いし彼女コロコロ変えてるし」
「…………」
『押しが強いから、ひょっとしたら遊園地になんていけばうららのことその気にさせちゃうかも。吊り橋効果つかって』
『ダブルデートしちゃうけど。いい?』
……なに、あれ。
俺になにいってんの。
『吊り橋効果って知ってる?』
吊り橋を渡るときのドキドキで一緒に渡る相手に恋してると錯覚してしまう現象――それをたとえてスリリングな状況下で恋してしまう/させてしまうことができるテクニックのことだ。
知ってるけど。それがなに?
「さぁ。なにかな」
『あ。今ムッとした? 雅くんでも怒ることあるんだ』
「……はは。してないよ」
あの女、俺のこと挑発してきた。
わざとイラつかせてきた。
『その顔は、うらら限定なの?』
「…………」
『雅くんが断ったら誘おうと思ってる人、ここだけの話、うららのこといいなーって言ってて。前々から仲立ち頼まれてたりしてるんだけど』
「……へぇ」
『あたし的には、ちょっとうららには合わないんじゃないかと思ってて。友達としては悪いやつじゃないんだけど、手が早いし彼女コロコロ変えてるし」
「…………」
『押しが強いから、ひょっとしたら遊園地になんていけばうららのことその気にさせちゃうかも。吊り橋効果つかって』