キミは俺のモノでしょ
「なあ、航太。なんで桜井誘ったの?」
「それは、紡が来栖雅のこと気になるって言うから協力してやろうと——」
「ほんとにそれだけ?」
「ん?」
「ああなるのわかってて、連れてきたんじゃねーの? 自分のために」
「……なんだよ政次。怒ってるのか?」
「いや、別に。俺はみんなが楽しくできたらそれでいいけど」
「みんな楽しく? 笑わせんな。そんなの最初から無理だ」
「え?」
「今日は一波乱起きるよ。まんまと乗せられたよな、俺も。まぁ、またとない絶好の機会だけど」
「……無茶すんなよ」
「わかってるわかってる」
永浜くんが真顔で航太くんとなにか話しているけれど、人混みだから二人の会話がざわめきにかき消されよく聞こえない。
はぐれないようにしなきゃ。
こんな場所で迷子にでもなったら大変だ……。
「よしっ!! まずはあれ乗るよ〜!!」
ゲートをくぐったわたし達。
架里奈に誘導されて辿り着いたのは、そのパークで一番怖いと言われている魔のローラーコースターだった。
「それは、紡が来栖雅のこと気になるって言うから協力してやろうと——」
「ほんとにそれだけ?」
「ん?」
「ああなるのわかってて、連れてきたんじゃねーの? 自分のために」
「……なんだよ政次。怒ってるのか?」
「いや、別に。俺はみんなが楽しくできたらそれでいいけど」
「みんな楽しく? 笑わせんな。そんなの最初から無理だ」
「え?」
「今日は一波乱起きるよ。まんまと乗せられたよな、俺も。まぁ、またとない絶好の機会だけど」
「……無茶すんなよ」
「わかってるわかってる」
永浜くんが真顔で航太くんとなにか話しているけれど、人混みだから二人の会話がざわめきにかき消されよく聞こえない。
はぐれないようにしなきゃ。
こんな場所で迷子にでもなったら大変だ……。
「よしっ!! まずはあれ乗るよ〜!!」
ゲートをくぐったわたし達。
架里奈に誘導されて辿り着いたのは、そのパークで一番怖いと言われている魔のローラーコースターだった。