キミは俺のモノでしょ
「うららと俺は赤の他人だ」
なんの躊躇もなくそう答えた兄に航太くんが言葉を失う。
「ここにいたんだー!」
やってきたのは、桜井さん。
永浜くんと架里奈もかけよってくる。
そのとき、掴まれていた腕から手が離された。
「雅くんから聞いた。うらら、絶叫苦手なんだって?」
「……うん」
「よし。怖くないの探して乗ろっか!」
「でも、それだと退屈だよね……?」
「もちろん絶叫も捨てがたいけど。せっかくだから、まずはみんなでまわろ。で、激しいのはあとから永浜とでも乗るよ。いいよね?」
「もちろん」
と、永浜くん。
「なんて顔してんの、田村。田村もそれでいいよね?」
「……ああ」
「もう勝手にうらら連れ出さないこと」
「放っておいてくれてよかったのに」
「ダメダメ。あんたみたいなオオカミと二人にしたらなにされるかわかんないもん」
ニヤっと笑う架里奈に、
「……オオカミは、俺じゃねーよ」
ポツリと航太くんがつぶやいた。
「ん? なんかいった?」
「別に」
なんの躊躇もなくそう答えた兄に航太くんが言葉を失う。
「ここにいたんだー!」
やってきたのは、桜井さん。
永浜くんと架里奈もかけよってくる。
そのとき、掴まれていた腕から手が離された。
「雅くんから聞いた。うらら、絶叫苦手なんだって?」
「……うん」
「よし。怖くないの探して乗ろっか!」
「でも、それだと退屈だよね……?」
「もちろん絶叫も捨てがたいけど。せっかくだから、まずはみんなでまわろ。で、激しいのはあとから永浜とでも乗るよ。いいよね?」
「もちろん」
と、永浜くん。
「なんて顔してんの、田村。田村もそれでいいよね?」
「……ああ」
「もう勝手にうらら連れ出さないこと」
「放っておいてくれてよかったのに」
「ダメダメ。あんたみたいなオオカミと二人にしたらなにされるかわかんないもん」
ニヤっと笑う架里奈に、
「……オオカミは、俺じゃねーよ」
ポツリと航太くんがつぶやいた。
「ん? なんかいった?」
「別に」