キミは俺のモノでしょ
「航太はこっち入りたかっただろうな」
苦笑いする永浜くん。
「まあ、居づらいだろうね。可哀想に」
そんなことを言いながらもケラケラと笑う架里奈。
「で」
「……えっ?」
架里奈が肩を組んできた。
「ここなら内緒バナシもできるでしょ?」
「内緒……バナシ?」
「観覧車でなんかあったよね?」
――!?
「うーわ。人が触れないようにしてたこと、ダイレクトに触れやがった」と永浜くん。
「なにかあったって……」
「キスした? しちゃった?」
「……っ!?」
慌てるわたしの隣で
「もう俺、知らね」
呆れ笑いする永浜くん。
永浜くんは教室ではムードメーカーって雰囲気なのに、こうして三人になったりすると案外クールというか、架里奈がおしゃべり好きなのもあるけど聞き役にまわることもしばしばある。
「なんで、わたしがお兄ちゃんと……き、キス、なんか」
「いい加減認めたら?」
「……認めるって……ひゃあ!」
目の前に大きな蜘蛛が落ちてきた。
もちろん作り物だ。
だけど妙にリアルだ。まるで生きているみたい。
苦笑いする永浜くん。
「まあ、居づらいだろうね。可哀想に」
そんなことを言いながらもケラケラと笑う架里奈。
「で」
「……えっ?」
架里奈が肩を組んできた。
「ここなら内緒バナシもできるでしょ?」
「内緒……バナシ?」
「観覧車でなんかあったよね?」
――!?
「うーわ。人が触れないようにしてたこと、ダイレクトに触れやがった」と永浜くん。
「なにかあったって……」
「キスした? しちゃった?」
「……っ!?」
慌てるわたしの隣で
「もう俺、知らね」
呆れ笑いする永浜くん。
永浜くんは教室ではムードメーカーって雰囲気なのに、こうして三人になったりすると案外クールというか、架里奈がおしゃべり好きなのもあるけど聞き役にまわることもしばしばある。
「なんで、わたしがお兄ちゃんと……き、キス、なんか」
「いい加減認めたら?」
「……認めるって……ひゃあ!」
目の前に大きな蜘蛛が落ちてきた。
もちろん作り物だ。
だけど妙にリアルだ。まるで生きているみたい。