キミは俺のモノでしょ
顔をあげると――。
「やぁあ!?」
そこにゾンビみたいな置物があった。
今にも飛びかかってきそうな。
だから思わず、そばにいた永浜くんに飛びついた。
「……あっ、ご、ごめん。永浜く……」
「俺、こっち」
――え?
「あれぇ。合流しちゃったね?」
この声は……桜井さん!?
あとから来てたはずのグループに追いつかれたようだ。
それじゃあ。
わたしが飛びついたのは……
「うらら、いつまで俺にしがみつくの?」
「お兄ちゃ……」
「相変わらずの怖がりだね?」
ニッコリ笑顔で見下されたのが、そしてその笑顔が暗闇の中の薄明かりに照らされているのが余計に怖くなり、慌てて兄から離れる。
「ねぇ、雅くん。うららって昔から怖がりなの?」
「そうだねぇ。小さな蜘蛛が出ただけでも……ビックリしてたねぇ」
「やぁあ!?」
そこにゾンビみたいな置物があった。
今にも飛びかかってきそうな。
だから思わず、そばにいた永浜くんに飛びついた。
「……あっ、ご、ごめん。永浜く……」
「俺、こっち」
――え?
「あれぇ。合流しちゃったね?」
この声は……桜井さん!?
あとから来てたはずのグループに追いつかれたようだ。
それじゃあ。
わたしが飛びついたのは……
「うらら、いつまで俺にしがみつくの?」
「お兄ちゃ……」
「相変わらずの怖がりだね?」
ニッコリ笑顔で見下されたのが、そしてその笑顔が暗闇の中の薄明かりに照らされているのが余計に怖くなり、慌てて兄から離れる。
「ねぇ、雅くん。うららって昔から怖がりなの?」
「そうだねぇ。小さな蜘蛛が出ただけでも……ビックリしてたねぇ」