キミは俺のモノでしょ

 *



「えっ……伊勢谷の携帯番号ゲットしたの?」

「架里奈、今の話のメインはそこじゃねーだろ」


放課後、誰もいなくなった教室で架里奈と永浜くんと、それから航太くんと四人で残っておしゃべりをしていた。


そこで、思い切って自分の身に起きたことを伝えてみたのだけれど……。


「だってさぁ。ノリ軽い割に個人情報全然教えてくれないじゃん」

「そうか?」

「そうだよ。なんかうらら特別かまわれてる感ある」


「あー、俺も架里奈と同意見」

そういったのは、航太くんだ。

「女子から自分のこと聞かれたらヒラリとかわしてるよな。俺が『これまで彼女何人いた?』って聞いたときは、あいつ『ひゃくにん』とか言いやがった」


100人は多すぎでは……?


「わかる。そういう話になると超絶適当だよね。だからさ、伊勢谷の連絡先聞いたってのは誰にも言わない方がいいよ?」

「わかった……」

「人気なにげに高いから。伊勢谷派に睨まれたら面倒だよきっと」

「女子ってこえーな」永浜くんが苦笑いする。
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