キミは俺のモノでしょ
「本題はそこじゃねーだろ?」と航太くん。
そうそう。
わたしが困っているのは母が帰ってこないところで……
「だよねぇ。雅くんとドッキドキの二人暮らしスタートしてるってとこだよね!?」
「いや、そこでもねーだろ」
今度は永浜くんが突っ込む。
二人暮らしではないよ?
“ほぼ二人暮らし”ではあるけど。
「いや、そこだろ。一番あぶねーだろ」
「航太までなにいってんの」
ついに永浜くんだけがツッコミ役にまわってしまった。
「あんなオオカミとうらら二人で大丈夫なのかよ」
「オオカミは航太でしょ?」
「意味がちげーよ」
「……たしかに、あの優等生くんはオオカミ少年だね」
納得する架里奈に「俺もそんな気がする」と、永浜くん。
オオカミ少年?
「オオカミっていうよりはカメレオンだよねぇ」
「いえてる」
みんなが兄の別の顔に気づき始めている。
これまで誰にもバレなかったことなのに。
そうそう。
わたしが困っているのは母が帰ってこないところで……
「だよねぇ。雅くんとドッキドキの二人暮らしスタートしてるってとこだよね!?」
「いや、そこでもねーだろ」
今度は永浜くんが突っ込む。
二人暮らしではないよ?
“ほぼ二人暮らし”ではあるけど。
「いや、そこだろ。一番あぶねーだろ」
「航太までなにいってんの」
ついに永浜くんだけがツッコミ役にまわってしまった。
「あんなオオカミとうらら二人で大丈夫なのかよ」
「オオカミは航太でしょ?」
「意味がちげーよ」
「……たしかに、あの優等生くんはオオカミ少年だね」
納得する架里奈に「俺もそんな気がする」と、永浜くん。
オオカミ少年?
「オオカミっていうよりはカメレオンだよねぇ」
「いえてる」
みんなが兄の別の顔に気づき始めている。
これまで誰にもバレなかったことなのに。