キミは俺のモノでしょ
「わたしの補習邪魔したかったんじゃなくて?」
「は? そのあと雅くん、勉強教えてくれたんでしょ?」
「……まあ、うん。アドバイス的なことは、してくれた」
「本人自覚してるのかなぁ? うららの前では“優等生”崩れてるときがあるって」
「さぁな。でも、確実に調子狂ってるよな。うららのせいで、たまに完璧を演じきれてない」
「わかる。補習のときもそうだけど、遊園地で田村がうらら連れてったあととか」
え? あのあとなにかあったの?
「いきなり観覧車に連れ込んだのもそうだしね」
「あれは……」
「「あれは?」」
架里奈と永浜くんの声が揃った。