キミは俺のモノでしょ
「つまりさぁ。うらら。雅くんはあんたが可愛くて仕方ないんだよ」
――え?
「溺愛だな」
「んー。ちょっと歪んでる気もするけどね?」
「ある意味ツンデレか?」
「ヤンデレって線もあるよね」
「あー、それは想像できる」
ヤンデレってなに!?
「やっ……お兄ちゃんに、溺愛も、ツンデレ要素もないよ?」
そしてヤンデレとは。
「だったらこれはなに?」
架里奈が見せてきたのはスマホの画面。
そこに映し出されているのは……
わたしを背負う兄の写真だった。
「なにそれ!?」
「遊園地の帰りに友達があんたらを目撃したらしくて。その隠し撮り」
「え……」
「このあとタクシー乗せてたって。覚えてない?」
「覚えてない。あの日は帰りの電車で寝ちゃって。気づいたらお兄ちゃんのベッ……」
言いかけてマズイと思い口を塞いた。
「気づいたらなに?」
「……なんでもない」
「いや、今のは気になる」
「たいしたことじゃ、ないよ」
――え?
「溺愛だな」
「んー。ちょっと歪んでる気もするけどね?」
「ある意味ツンデレか?」
「ヤンデレって線もあるよね」
「あー、それは想像できる」
ヤンデレってなに!?
「やっ……お兄ちゃんに、溺愛も、ツンデレ要素もないよ?」
そしてヤンデレとは。
「だったらこれはなに?」
架里奈が見せてきたのはスマホの画面。
そこに映し出されているのは……
わたしを背負う兄の写真だった。
「なにそれ!?」
「遊園地の帰りに友達があんたらを目撃したらしくて。その隠し撮り」
「え……」
「このあとタクシー乗せてたって。覚えてない?」
「覚えてない。あの日は帰りの電車で寝ちゃって。気づいたらお兄ちゃんのベッ……」
言いかけてマズイと思い口を塞いた。
「気づいたらなに?」
「……なんでもない」
「いや、今のは気になる」
「たいしたことじゃ、ないよ」