キミは俺のモノでしょ
「架里奈も永浜くんも、話聞いてくれてありがとう……!」
「またねぇ」
「おう」
帰り道、兄はスタスタといつも以上に早足で歩いた。
「待……ひゃっ、」
だからわたしは兄に追いつこうと必死で。
慌てたら、躓いてこけてしまった。
「はやく立てよ」
手なんて差し出してくれない。
高いところから、ただわたしを見下ろす兄。
「っ……いた、」
膝を擦りむいた。
「どんくさ」
「ごめん」
「三半規管機能してる?」
「サンハン……え、なに?」
「……ほんと、バカ」
そういうと行ってしまった。
仕方なく立ち上がりゆっくり歩いていると、
「……あれ?」
すぐに兄が戻ってきた。
「どうしたの、お兄ちゃん。忘れ物?」
「……忘れモノもなにも。置いてってないし」
「またねぇ」
「おう」
帰り道、兄はスタスタといつも以上に早足で歩いた。
「待……ひゃっ、」
だからわたしは兄に追いつこうと必死で。
慌てたら、躓いてこけてしまった。
「はやく立てよ」
手なんて差し出してくれない。
高いところから、ただわたしを見下ろす兄。
「っ……いた、」
膝を擦りむいた。
「どんくさ」
「ごめん」
「三半規管機能してる?」
「サンハン……え、なに?」
「……ほんと、バカ」
そういうと行ってしまった。
仕方なく立ち上がりゆっくり歩いていると、
「……あれ?」
すぐに兄が戻ってきた。
「どうしたの、お兄ちゃん。忘れ物?」
「……忘れモノもなにも。置いてってないし」