キミは俺のモノでしょ
そんなに驚くようなこと考えてるの!?


「このままうららの身体中いじくりまわしたいとかさぁ」

「えっ、い、いじ……!?」

「もっとすごいことも。考えてるんだよ?」

「そうなの?」

「当たり前でしょ……俺、男なんだよ?」

「わかった!」

「は?」

「くすぐったいの我慢してみる。だから……触っても、いいよ?」

「……ほんとバカだね」

「なんで!? いいよって、言ってるのに」

「それじゃ、遠慮なく」


――!?


「え、ちょ、待って」


なんでだんだん手が、したにおりていくの!?


「言ったでしょ。身体中って」

「だけど……え、えぇえ!?」

「恥ずかしい?」

「あた、当たり前、だよっ」


何考えてるの……!!


「病人、なのに……」

「元気になったらオッケーなの?」

「!!!」

「それじゃ、俺が回復したらいろんなことしよっと」

「いろんな……ことっ……」

「だけど人って身の危険を感じたほうがそういう気分になりやすいらしいよ」


どういう気分ですかっ……。


「でも、うららには100年はやかったね」

「100年たったらわたし115歳だよ!?」

「……それでもなんにも変わってなさそうだよね」


いやいや。ありえないし。

わたしは妖怪か。
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