キミは俺のモノでしょ


お義父さんが近づいてきて布団を剥ぐと、雅の胸ぐらを掴んでわたしから引き離す。


幸せの絶頂にいたのに途端に頭が真っ白になる。


「……珍しいですね。こんな時間に帰ってくるなんて」

「担任の先生から、連絡が入った。雫と連絡がつかないらしく俺のところまで。お前、今日学校休んだそうだな?」


お義父さんの口調はいつもと違い荒々しい。

そりゃあ、わたしとベッドにいるところを見てなにごとかって驚いたと思う。


だからって、そんな風につかみかかることないのに。

雅は病人なのに。


「学校サボってうららちゃんとなにしてた?」

「違っ……お義父さん、雅はサボってなんか……」

「うらら。部屋戻ってて」


雅が静かに言い放つ。


「でも……」

「いいから。戻って」

「みや……」

「戻れ!」

「っ、」



怖くなり部屋から飛び出した。
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