キミは俺のモノでしょ
「待たせたなー。始めるぞ」


数学の先生が入ってきた。


「あれ、来栖雅じゃないか。どうしてここに」

「先生」

「ん?」

「うららの勉強は、僕がみます」


……え?


「うららの苦手なところなら把握してます。必ず追試では合格点をとらせます」


なに、いってるの?


「来栖がそういうなら。頼もうかな」チラッと永浜くんを見て「手の掛かりそうなのがいるなら、助かる」と笑う。


「おいおい先生、俺だって本気出せばあのくらいのテスト……」

「みっちりしごいてやるよ」

「うーわ」
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