俺様野郎とパシリなあたし






「しまった!」…と思う頃にはもう遅い。


見事あたしの足蹴りは、男の脇腹へと決まってしまった。


「うっ……」


「あ、あの…」


うろたえるあたしに降り注ぐのは、笑っているけど目が怖いヤンキーの視線。


あぁ…やってしまった。


「気の強い女、好きだけど…あんまり暴れてもらっちゃ、俺らも黙ってらんないんだよね」


……ですよね。


男達の視線が痛い。






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