俺様野郎とパシリなあたし






あたし死にそうだ。


突き刺さる視線は、さすがヤンキーなだけあって凄い殺気。


「ナメてもらっちゃ困るよ」


伸びて来た手に、ビクリと震えた……その瞬間。


「お前こそ、ナメてんじゃねえよ?」


…………え?


突然目の前にできた影に、伸びて来た手は止められた。


「女に手だすなんて最低だな」


そう呟いた声に、この香水の香り。


間違いなく、蓮のものだった。







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