俺様野郎とパシリなあたし






蓮のやつ…やっと来てくれた。


「お前、何なんだよ!つーか、誰だよ!」


叫ぶ男の手首を、掴む蓮の手が強くなって、ギチギチと音を立てた。


同時に男は表情を歪め、蓮は冷ややかに見つめる。


「東堂 蓮だ…」


蓮が低く呟くと、その場にいたヤンキー達の表情が凍り付く。


また…あの時みたいだ。


その状況に、あたしは入学式の事を思い出していた。







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