俺様野郎とパシリなあたし






あの時も、蓮が自分を名乗ると、先輩達は表情を変えて逃げていった。


「まさか、東の銀龍……?」


ヤンキーが呟いた声に、蓮が「あぁ」と答えると、男達が一歩後ずさった。


「い、行こうぜ」


そして、ボスらしき奴が言ったその声で、ヤンキー達は人込みに消えてしまった。


「なんだったの…?」


あまりにもカッコ悪い姿に、ヤンキーだということを忘れてしまいそうだ。






< 115 / 769 >

この作品をシェア

pagetop