俺様野郎とパシリなあたし
それに……
「好きで絡まれてるわけじゃないもん!!」
肩で息をしながら、声を荒げたあたしに周りの視線が集まる。
だけど蓮はあたしの言葉なんかフルシカトで…
「足貸せ」
「はぁ!?」
有無を言わせず、あたしの足を掴んだ。
…まったく、どこまでも我が道を進む人だ。
「ひっでー靴ずれだな。お前よくこんなんで歩いてたよ。」
………えーと、これは褒められてんの?
それとも、こんなになるまで気付かないバカ、とでも言いたいの?