俺様野郎とパシリなあたし






使えない頭で、必死に考えていると。


「ほら、これでいいだろ」


足から蓮の手が離れて、目線を変えると、傷口に絆創膏が貼られていた。


「……蓮」


「俺が選んだ絆創膏だ。効き目は世界一だぞ。」


自信たっぷりな蓮に、笑いそうになる。


…でも、このためにわざわざ行ってきてくれたんだ。


少しだけ、胸の奥がキュンと鳴った。






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