俺様野郎とパシリなあたし
「ありがと」
笑顔であたしがそういうと。
「良いから早く行くぞ!」
気がつけばもう、立ち上がって歩こうとしてる蓮。
「えぇ!?あたしまだ靴履けてない!待ちなさいよ蓮!」
急いで靴を履き立ち上がる。
だけど、もう足は痛くなかった。
「蓮の選んだ絆創膏、確かに効き目あるよ!」
「だろ?」
……まぁ、世界一効くのかは疑問だけど。
ぶっきらぼうな蓮の優しさに、気付いた瞬間だった。