俺様野郎とパシリなあたし
今だってほら、まるで獲物を狩るような目で蓮を見てる。
……こわっ!
女の子達の鋭い視線に、体が身震いした。
「おい、お前だったらどっち買う?」
「え?………こっち」
白のバックを指差したあたしに…
「そっか!じゃあこれ買ってくるから、そこで待ってろよ」
無邪気な笑顔を浮かべる蓮。
「………」
………あたし、頭イカレちゃったかも知れない。
蓮の笑顔に不覚にも、キュンとした自分がおかしく思えた。