俺様野郎とパシリなあたし
だけど、次に発したあたしの言葉に、教室の熱気は一気に下がった。
「……で、あたしはどこに付き合えばいいの?」
……それはもう、急速に。
「え?」
彼の瞳が呆気にとられたように、あたしを目から離さない。
それは加山くんだけじゃなく、教室のみんなも同じだった。
「え、じゃないよ。どこに行きたいの?あたし、今日くらいなら大丈夫だけど…サッカー用品とか?」
でもあたし、あんまりサッカー知らないしなぁ。