俺様野郎とパシリなあたし
“君”が好きを“黄身”が好きと受け取ったあたし。
あたしの頭にはすでに黄身でいっぱいだった。
「やっぱり白身より黄身だよね。だって黄身ってなんか、特別な感じするじゃん?」
あたしは腕を組みそう言うと、加山くんの手を取った。
「よかったぁ。これ説明しても、中々相手にしてもらえないんだもん」
「あ…あの…俺は」
「卵買うのに付き合って欲しかったんでしょ?」
「俺は…そんなつもりじゃ…」
「良いから良いから!そんな遠慮しないでよ♪」