俺様野郎とパシリなあたし
いいよ、どうせあの日、蓮のパシリになってやるって腹くくったんだし。
キス迫られるくらいなら、こんな事くらい喜んでやってやる。
ドスドスと足音を立てて教室のドアへと歩いて行く。
「じゃあ今から買ってく……」
そこまで言って、ドアに手を伸ばした瞬間だった。
バシッと何かが頭に落とされて、あたしは一時停止。
「…いたい………」
じわじわと痛みが広がり始めた時に辺りを伺うと。
いつの間にか、みんな席についていて、頭を押さえるあたしを見て笑っていた。