俺様野郎とパシリなあたし






ちいちゃんは声のトーンを変えると、そのまま小人の台詞を続ける。


「明菜姫と言います。王子様、姫をどうか助けて下さい」


一人二役は大変だ、と思いながらちいちゃんの言葉を聞く。


でも、このくらいやってもらわなきゃ、トモとちいちゃんには手伝ってもらうもん。


「明菜姫…か。どうか私の口づけで目覚めるのです」


…えっと、ここで王子が姫にキスをして。


次はあたしの台詞だ!






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