俺様野郎とパシリなあたし
えっと…何だったっけ。
ヤバイ、台詞飛んじゃったよ。
「あなたは…蓮王子ですね?……私は………」
「私は継母に命を狙われてます。蓮王子はそんな私でも傍にいて良いと言うのですか?」
「え…!?」
いきなり詰まっていた台詞が背後から聞こえて来て、あたしは肩を震わせた。
……あたしの台詞?
そう思い振り返ると蓮がいて…あたしの目は点になる。
蓮は楽しそうに笑いながら「バーカ」と言った。