俺様野郎とパシリなあたし
「まぁ、明菜は並外れたバカだからな」
「なっ!?どういう意味よトモ!」
聞き捨てならない言葉が聞こえて振り返ると、そこにはいつの間にかトモが立っていた。
多分蓮と一緒に来たのだろうけど、全然気付かなかったよ…
「あんたなんか、ただの町人Aじゃんか!」
トモは台詞も無いエキストラなのだ。
「まぁ、明菜の頭にも問題はあると思うけどね」
「そう言うちいちゃんだって、台詞の少ない小人じゃん!」
辛口のちいちゃんにあたしは叫ぶと、そっぽを向いた。