俺様野郎とパシリなあたし






「うるっせーな!!」


閉まっていたドアが勢いよく開いて、飛び出して来たのは蓮。


――――バサバサ…ッ


あたしはその蓮の姿に、持っていたビラを落としてしまった。


「あぁー!!」


「バカか?」


恐れていた悲惨な状況に、頭を抱える。


そんなあたしに蓮は呆れたような言葉。


だけど…


「蓮、あんた…王子様だね」


あたしがビラを落としてしまうくらい、蓮の格好が衝撃的だったんだ。







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