俺様野郎とパシリなあたし






これも、蓮の王子姿のせいだ!


悩殺された女の子達に押されまくって、抜けるに抜けられない。


「あぁもう!」


それでもあたしは、意地と根性で団子状態から抜け出した。


「蓮?」


振り返って確認するも、まだ蓮は抜けられないみたいだった。


ま、いっか。


あたしは前を向くと、また歩きだそうとした。


―――…が。


ドンッ…


「いたっ!」


誰かにぶつかって、後ろに後ずさった。







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