俺様野郎とパシリなあたし






「もぉ…邪魔しないでよ蓮!」


顔を上げると、そこにはもちろん蓮がいた。


息が上がって、衣装も少し乱れてしまっている。


きっと、必死になって抜け出して来たんだろう。


「あーぁ、ボタンも開いちゃってるし…。こんな胸元開けてたら、益々女の子寄って来ちゃうよ?」


あたしは蓮の衣装のボタンを閉めると、少し笑う。


ポカンとしていた蓮だけど、思い出したかのように言った。






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