俺様野郎とパシリなあたし






不思議になって上を向くと、蓮は一点を見つめて固まっていた。


その姿でさえもカッコイイもんだから、本当に憎い奴。


だけど、心から憎めない。


それが蓮の不思議な所だ。


「優悟…?」


考え事に浸っていたあたしは、蓮の声で引き戻された。


蓮の視線を追いかけると、そこには優悟がいる。


「よう!蓮」


優悟は片手をあげると、蓮に笑顔を向けた。








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