俺様野郎とパシリなあたし
「明菜、もう出番だよ」
「あ、うん…」
ちいちゃんに肩を叩かれて、現実へと戻される。
前をむくと、女の子達が次々と舞台に上がっている最中だった。
……嫌だけど、もうここまで来ればやけくそだ。
「んーやっぱり、顔ちっちゃいから見せた方がいいよね…」
そう呟いたちいちゃんに、前髪をボンパにしてもらった。
…よし!
少し自分に気合いを入れた後、女の子に続いて、舞台へと足を踏み入れた。