俺様野郎とパシリなあたし
バサ―――ッッ!
物凄い音を立てて、蓮が何かに突っ込んだ。
…と、その途端に、コピー用紙が空中をひらひらと舞う。
――へっ!?
あまりに衝撃的な光景に、一瞬思考回路が停止してしまった。
宙を舞っていたコピー用紙が、かなり離れていたあたしの足元まで届く。
それと共に、我を取り戻した。
「ちょ…蓮、大丈夫!?」
とりあえず、ぶつかった時の衝撃で、壁にもたれて座り込んだ蓮に近づいた。