俺様野郎とパシリなあたし
とんでもない発言を、さらりと告白する蓮に…
こいつは今まで、どんな武勇伝を繰り返して来たんだろう。
と、少し気になってしまった。
「ッッ……」
少し横から聞こえた悲痛な声。
目線を合わせると、男の子が一人、蓮と同じように頭を押さえ、座り込んでいた。
「大丈夫?」
どうやら、蓮がぶつかったのこの人らしい。
あたしが声をかけると、彼は少し目を細めて言った。
「あ、すみません。メガネが……」